<筑後南部の菓子文化> 筑後平野の小麦3

朝倉2号

2018年10月16日 16:30



 和菓子ではありませんが、

 筑後南部には小麦粉でつくる素朴なおやつが残っています。

 そのひとつが「ふなやき」。


 和風クレープとも呼ばれる「ふなやき」ですが、

 その起源は千利休が好んで茶会でつかった

 「ふのやき」だとにらんでいます。

 というのも、1718年に刊行された、

 日本でもっとも古い版本の菓子製法書

 「古今名物御前菓子秘伝抄」に書かれた「ふのやき」が、

 いまの「ふなやき」と同じ作り方なのです。



  古今名物御前菓子秘伝抄「ふのやき」

   小麦を、水にてしるくこね、小さき平銅鍋にくるみの油をぬり、

   少つゝ入、うすくひろけ、やきて、むきくるみをきさみ、

   山椒味噌、白さたう、けしを、中へまきこめ申候。



 一流の文化人だった初代柳河藩主、立花宗茂が、

 千利休から「ふのやき」を教えてもらい、

 柳河に持ち帰ったんじゃないか?

 そんな酔狂なことを言い出すかどうかわかりませんが、

 江戸時代から続く田中製粉の八代目が「ふなやき」講座を開催します。

 ぜひご参加を。



 ※小麦のプロが教える「ふなやき」手づくり講座
  平成30年11月3日(土)・4日(日)16時~17時
  定員20名、参加費はおひとりさま1000円
  お申し込みは九州芸文館までどうぞ~。
  (エプロン、三角巾をご持参ください。)
  電話0942-52-6435(九州芸文館)
  (随時受付中 9時~18時 月曜日は休館)
  内容はこちら
   http://chikugonanakokuwagasihaku.yoka-yoka.jp/e2055350.html


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