2018年10月16日
<筑後南部の菓子文化> かすてら饅頭4

大牟田名菓「かすてら饅頭」は、
明治18年創業の御菓子処菊水堂が始まりとされていますが、
一方で佐賀の老舗和菓子店「鶴屋」に江戸時代から伝わる
「鶴屋文書」に記録があるとの情報が~。
というわけで、その真偽を確かめに行ってまいりました。
※御菓子処菊水堂
https://www.facebook.com/kikusuidou/
※御菓子司鶴屋
http://www.marubouro.co.jp/
4冊ある鶴屋文書をめくり、
そのなかの「諸願書御菓子日記帳」に
明治弐年の「大粕亭ら饅頭」を発見!
これにより、鶴屋の方が古いのが確認できたと思いきや、
そうは問屋がおろしません。
明治十九年の「粕亭ら饅頭」を見ると
白砂糖、たまご、麦粉しか使っておらず、
肝心の餡がないのです。
それが餡なしの饅頭であることを示すのか、
それともわざと餡を書いてないのかわかりませんが、
とりあえず、
鶴屋文書の「粕亭ら饅頭」と大牟田の「かすてら饅頭」は、
名前が同じでもモノが違う可能性が残ります。
つまり、「かすてら饅頭」の元祖は
鶴屋文書でも確認することができなかったのです。
というわけで、
大牟田名菓「かすてら饅頭」の元祖探しは、これからも続きます。
どこを探したらいいのか、さっぱり見当もつきませんけど~w
Posted by 朝倉2号 at 20:00│Comments(0)
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